謎を解き明かすパワースポット!奈良観光「石上神宮」とは

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日本最古ともいわれるパワースポット「石上神宮」とは

石上神宮

奈良県天理市の石上神宮を知っていますか!? 石上神宮は日本の神話の歴史書『日本書紀』にも載っている最古の神社の一つで、神聖な雰囲気のあるパワースポットです。

この神宮は少し変わっていて、主祭神が人神ではないのです! 一般的に「神宮」という社号では天皇や皇室の祖先神が祀られていますが、石上神宮では「布都斯魂大神」、「布都御魂大神の二本の神剣の霊威」、「布留御魂大神という神宝の霊力」の三神が主祭神です!総称して 石上大神 とよばれます。

今回は石上神宮の主祭神のエピソードをまぜながらこの神宮についてご紹介ししましょう! さらに石上神宮内で発見された歴史の謎を解き明かす 「七支刀」 とは!?

1.ヤマタノオロチを倒した「布都斯魂大神」

まず石上神宮の一つ目の祭神の布都斯魂大神は天十握剣の霊威のことです。天十握剣とはスサノオがやまたの大蛇を退治した剣です。

神話では、スサノオは姉アマテラスに追い出され出雲の国に降り立ちます。そこで老夫婦が嘆き悲しんでいるのを見つけました。老夫婦は8人の娘がいましたが、やまたの大蛇が毎年一人ずつ娘を食べ、今年ももうすぐ最後の1人のクシナダヒメが食べられてしまうと思い、嘆き悲しんでいました。話を聞いたスサノオはお酒を飲ませて大蛇を退治しました。そして、めでたくクシナダヒメと結ばれます。

倒したヤマタノオロチの尾から剣を発見し、追い出されたお詫びとしてアマテラスに捧げます。その剣が後に三種の神器のひとつの草薙剣です。天十握剣とはこの時に大蛇を倒した剣のことです。

2.初代天皇を救った「布都御魂大神」

二つ目の祭神の布都御魂大神は、先ほどの話から少し時がたった初代天皇の神武天皇の時代に登場します。

アマテラスの子孫である神武天皇は東の国を平定して政治を行うために九州の高千穂宮を出発し大和に向いました。この大和への大移動を 「神武東征」 といい、幾多の困難に遭遇しながら国を平定して初代天皇になり、政治を始めます。

その神武東征の中で熊野に到着した際、土地の神の毒気にあたって全軍が壊滅寸前の状態に陥ります。その時に高倉下という人物が剣を神武に献上し、一振りすると全軍が蘇りました。この剣が布都御魂と呼ばれました。

3.死者をよみがえらせる「布留御魂大神」

三つ目の石上神宮の祭神の布留御魂大神は、天璽十種瑞宝の起死回生の霊力を祀ったものとされています。

話は神武東征に戻ります。神武の大和平定の最後に戦った人物がいました。それはもともとこの大和を支配していたと言われている王様ニギハヤヒです。この人物は「千と千尋の神隠し」に登場する『ハク』のモデルともいわれています。その証拠にハクの本当の名前は「ニギハヤミコハクヌシ」です!ほとんど名前が一緒ですね!

ニギハヤヒはアマテラスから亡くなった人を蘇らすことができる「天璽十種瑞宝」を授かり、天の磐船に乗って神の世界から地上に降り立ち、その後大和を建国した神様です。ニギハヤヒは最後まで抵抗し、最後は神武の臣下になることで大和が平定されました。

ニギハヤヒには子の宇摩志麻治命がおり、物部氏の先祖になりました。その宇摩志麻治命が天璽十種瑞宝を用いて初代天皇と皇后を聖寿の長久を祈られました。

石上神宮の始まりとは

石上神宮楼門

楼門

石上神宮は物部氏の氏神とされている神社です。宮中でお祀りされていた「布都御魂」と「天璽十種瑞宝」を石上神宮に遷し祀られたのが石上神宮の始まりです。

その後、スサノオの「天十握剣」は様々な神社を経て最終的に石上神宮に遷され、三神として石上大神とよばれました。

石上神宮拝殿

拝殿

重要文化財に指定されている鎌倉時代建造された楼門から入り、国内最古の国宝に指定されている拝殿、本殿とあるのですが、なんと石上神宮の本殿は明治になってから造られました!それ以前、主祭神は拝殿後方の禁足地に埋めて土を盛り「高庭之地」としてお祀りされていました。禁足地は石上神宮の神域の中でも最も神聖な霊域とされています。

そして、その明治時代にこの神宮で日本の歴史を解き明かす貴重なのもが発見されました。それが「七支刀」です!

謎を解き明かす歴史的大発見「七支刀」

石上神宮の三神が登場する古事記と日本書紀はどちらも700年代に完成し、日本が造られる創世記から700年代までをまとめた日本の歴史書です。神が日本を作り、神様の子孫である天皇家がこの国を治めていくという内容で、途切れもなく書かれています。

しかし、この歴史書は創作史話的な話が多く、記述の信頼性が疑われています。記述の内容を立証するために当時の中国の史料が使われます。

邪馬台国があった3世紀では中国の書物「魏志倭人伝」の中に日本のことが登場しますが、次に登場するのは5世紀です。4世紀は日本に関する内容が中国の書物に記述がなく 『謎の4世紀』 と呼ばれています。その『謎の4世紀』を解き明かすのが石上神宮の「七支刀」なのです!

七支刀がすごいのは形ではなく、刀に書かれている文字です!

(表面) 泰□四年(□□)月十六日丙午正陽造百練釦七支刀□辟百兵供供侯王□□□□作
(裏面) 先世以来未有此刀百済□世□奇生聖音故爲倭王旨造□□□世
と書かれています。

冒頭の「泰■四年」の文字は「泰和四年」として369年とする説が圧倒的です。『日本書紀』では百済と倭国の同盟を記念して神功皇后摂政52年の西暦372年に百済から献上されたのが七枝刀との記述があり、この刀が七支刀にあたるとされています。年代もほぼ一致することから七支刀は『謎の4世紀』を解き明かす日本に関する貴重な資料としての大発見なのです!!

営業時間 5時30分~17時30分
入場料 無料
駐車場 無料あり

アイドル的な生物とは!

石上神宮

石上神宮の境内にはアイドル的な生物が2体います!それはです!なでられすぎてすこしはげていますね。

石上神宮

もうひとつはニワトリです!ニワトリは神聖視され、『古事記』『日本書紀』にも登場します。朝を告げる鳥ですが、太陽神アマテラスが岩戸に隠れて世界が暗闇に包まれたときにニワトリを集めて泣かせるとアマテラスが現し世界が照らされました。

このことから暁を告げる神様のお使いとされています。様々な色のニワトリが石上神宮の境内にいるのでぜひ会ってみては!

立派な「桃尾の滝」

石上神宮

石上神宮と一緒に訪れてほしいのがこの桃尾の滝です!石上神宮の元宮であったともいわれてます。神社からは約5㎞と少し遠いですが、この滝もパワースポットなのでぜひ行ってみてください!